位置付け

ピアソン生物分類

生物
動物 界
無脊椎動物 門
鳥 綱
ハト 目
ウラルトゥドードー 属
リノサンドードー 種

ハンター協会

下位脅威害獣
丙種モンスター

概要

流通名はリノサンドコックだが鶏ではなく、二種のみで構成されるウラルトゥドードー属の内の一種である。
ウラルトゥドードーとの差異の一つに上嘴の形状が平たく短い事が挙げられるが、これはウラルトゥ地方の中でもリノサンド方面が乾燥しており、水を効率的に掬い上げて飲む為、もう一つは後述する巣作りの為に有利となる形状であるとする学説が最近では有力である。
成体は体長150cm、体重30kgを超す巨体となり、コミカルな顔に食欲が旺盛な事も相まって、リノサンドでは丸々と肥った本種のイラストがパブやレストランの看板に描かれることも多い。
目の様な模様の入った五本の冠毛は日射しや外敵から身を守る為と考えられている。

生態

食性は昆虫や木の実を食べる雑食性。
ドードー全般に言える事だが、本種も翼がほぼ退化しており、飛ぶことが出来ない為、その代わり脚力が発達している。
地上営巣する事で知られ、繁殖期になると雄が枝や枯れ木を集め、泥をパテの様に器用に使って外敵から巣の中が見えない様に壁のある巣を建てる。
それを気に入った雌が中に入って交配するのだが、この時広い場所を確保出来た優秀な巣には数羽の雌が譲り合って暮らす事もある。
この事を面白がった冒険者の間では酒場トークとして円満な一夫多妻を『ドードー夫婦』等と言ったりもするが、大抵の者は妻に『大きな家を持ってから出直しな』と一蹴される迄がセットになった一種のリノサンドジョークである。

利用

筋肉質のモモ肉は硬く締まっており、若鳥の内であれば唐揚げやサラダに使われる事もあるが、食味は鶏に劣る。
手羽肉はとても小さく可食部位も少ない為か珍味として人気がある。
『ドードー羽根を枕にすると妻が嫉妬深くなる』という嘘を流した他地域の寝具工房の販売戦略により羽根も現在ではほとんど流通していない。

脅威

旺盛な食欲で田畑を荒らす事がある為、増えすぎると人への被害を考慮し、駆除の対象となる。
強靭な脚力から繰り出される蹴りには注意が必要だが、動きは緩慢な為、ある程度狩猟に慣れていればそこまで脅威とはならない。
武器、携行品共に特に注意点は無いが、乾季のリノサンドは脱水症状を起こしやすい為、水の確保だけは怠らない方が良い。

駆除の対象となる丙種モンスター認定種。

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