位置付け

ピアソン生物分類

生物
動物 界
脊椎動物 門
鳥 綱
キジ 目
ウロコオドリ 属
フロッシュウロコオドリ 種

ハンター協会

中位脅威害獣
乙種モンスター

概要

一般的にフロッシュバードと呼ばれる本種ではあるが、正式名称はフロッシュウロコオドリである。
毒を吐く事で知られているが、厳密には強酸性の消化液と消化器系に深刻なダメージをもたらすヒドラジン類毒の二種を吐き分けている。
尾を含まない体長雄70~100cm、雌90~110程と雌の方が大きいが雌の翼開長が280cm程であるのに対して雄は翼開長320cmに達する、大陸でも大型の鳥類として知られる。
雄は頭頂部から、目の周り、下顎に渡って特徴的な赤色の肉垂がある。
爪はとても鋭利で、10cmを超えることもあるなど体長の割にかなり大型である。
他のウロコオドリ属の尾が80cm~100cmに留まるのに対し、140cm 程にまで成長する長い尾はしばしば蛇に例えられることもある程、自由にうごかすことが出来る。
進化の過程で他の多くの鳥類が尾羽を使って飛行時の安定、減速、方向転換等を行っているのに対し、陸上生活の多いウロコオドリ属の尾は脚部同様にケラチン質の鱗に覆われている。
表面から見えている部分はβケラチンによる硬い鱗だが、鱗の付け根はαケラチンによる柔らかい皮膚に覆われており、しなやかな運動を阻害することはない。
羽色も特徴的で、雄は腹部は白いものの胸部は赤く、背部は青く目の様な黒い紋様が複数ある。

生態

食性は葉や木の実、キノコ、果実から昆虫やネズミといった草食性を中心とした雑食。
前述の強酸性の消化液は、繊維質の食物が多いフロッシュベント近郊で暮らすフロッシュウロコオドリの化学的消化にも一役買っているが、酸度のバランスを取るために水辺ではアルカリ性の高い淡水藻を積極的に摂取している姿が目撃されている。
その淡水藻がフィコシアニンを多量に含んでいる為、卵殻が青くなるとされている。
一年に2~7個の卵を産むとの報告があるが、4つ以上の産卵はかなりの多産であると言える。
産卵すると雌はキノコ食で蓄えたヒドラジン類の濃縮毒を卵に吐きかけるが、これは地上営巣における外敵リスクから卵を守る為である。

利用

雄の羽は装飾品素材として人気が高い。
キノコ食によって肉にはグアニル酸等の旨味成分とヒドラジン類等の毒が同時に存在するため『死神の媚薬』とも言われ、非常に美味だが調理方法を誤ると致死性の高い毒が抜けず、中毒死することもあり、注意が必要である。
緻密な卵殻膜によって卵の中身は無毒だが、割ると汚染されるので解毒魔法か薬を使って解毒したものを食用にするが、見慣れない卵殻の色と卵殻に染み込んだ毒の存在でコビットやヴォビットを除いては食べる者は少ない。

脅威

ハンター協会によると、毒による土壌の汚染や攻撃性の高い個体が現れた場合は、田畑や人畜に直接的な被害が想定される為、駆除対象となるモンスター。
他にも毒により著しく原生動物の個体数を減らす事が危惧された場合にも駆除対象となる。
吐き出す毒や消化液、また長い尾を振り回しての攻撃は非常に危険性が高い為、近接での戦闘は推奨されておらず、槍等の間合いの遠い武器、または弓矢やガジェット武器等の使用が推奨されている。
濃縮毒への対処として毒消しの携行が必須となる。
狩猟クエストの対象となる乙種モンスター認定種。

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