演目

「桜花源郷記」は、飛竜の里で行われる「桜霊祭」を舞台にした物語演目です。
演者たちの語りと進行に導かれながら、参加者の皆様は祭りを訪れた旅人として、この里の物語を体験していきます。
時には観客として見守り、時には祭りに関わる者として舞台に立つこともあります。人の動きと出会いによって、祭りの物語はその場で紡がれていきます。

春、飛竜の里にて「桜霊祭」の宵山が静かに幕を開ける。
村長・藤原甘兵衛の言葉とともに、人々は桜の下へと集い始める。
宵山では、人の縁を結ぶ催し「同印探し」が始まり、里のあちこちで出会いの縁が広がっていく。その賑わいの中、藤山次郎太の姿を遠く見つめる、彼にひそかに想いを寄せる水楢しの。
春の宵、祭りの始まりとともに、いくつもの縁と小さな物語が静かに動き出す。

山の賑わいの中、祭り衆の威勢のよい声掛けとともに、人の縁を結ぶ「縁繋之儀」が始まる。人々は声を掛け合い、笑い合いながら、次第に大きな輪を作っていく。
やがてその縁は里を巡るひとつの流れとなり、宵山の夜はいっそう賑わいを増していく。人と人との縁は思いがけぬ形で結ばれながら、宵山はやがてその結びへと向かっていく。「えんや~!こいや~!」

縁繋之儀を終え、人々は祭り小屋の前へと集う。
宵山の結びとして、桜の下にて祝宴の支度が整えられる。人々は杯を手に、春の宵の桜を見上げる。その賑わいの中、藤山次郎太と水楢しのの間にもまた、その縁はいっそう深まってゆく。
こうしてこの夜に結ばれた数々の縁を祝うように、宵山は静かにその結びを迎える。

春、飛竜の里にて桜霊祭二日目の朝が始まる。
鼓の音に人々が集う中、村長・藤原甘兵衛と弟の渋兵衛が現れ、この祭りの由来を語る。桜霊祭は、竜爪山へ挑みし登峰人たちの魂を祀る英霊の祭り。
里ではその勇と志を遊戯として伝える「英霊御用」が行われ、祭りはいよいよ本番を迎える。

英霊御用を勝ち抜いた者たちが広場に集い、「上位御用」が始まる。
村長・藤原甘兵衛の号令のもと、本日の優秀者を決める三つの勝負が行われる。
「天馬飛脚」、「御加護丁半」、「妖拳」。
歓声と熱気の中、三つの上位御用を経て、ついに本日の勝者が決まる。

すべての御用が終わり、桜霊祭は静かに幕を閉じる。
甘兵衛と渋兵衛は人々へ感謝を伝え、桜の花の意味を語る。
また来年、この桜の下で再び会えることを願い、春の祭りは余韻を残して終わりを迎える。
飛竜の里の中央に位置する「舞台」で繰り広げられるのは、さまざまな演目の数々。訪れるたびに違った演目をお楽しみいただけます。
気になる演目がありましたら、ぜひそのお時間にお立ち寄りください。
※各組の上演時間はおよそ20分です。

竜爪山の入口に咲く桜は、墓標ではなく、挑戦の希望と儚さを象徴するもの。
その桜のもとで、志を受け継ぐ舞が捧げられ、場は清められ、祭りの結界が整えられる。祝詞と舞、そして楽の響きが重なる中、過去と現在が静かに結ばれ、祭りの始まりが宣言される。舞:藤原塩嶺(神野翼)
内容/舞と祝詞による神楽風の演目

己の力を得んが為に珠津国に渡りし、狐面に装束と云う出立で、身の丈ある大筆を振いし者。登峰人の生き様に心を打たれ、事故や山妖怪の脅威からの無事を願い、墨に加護を載せ一筆奏上仕る。
内容/大筆による墨絵

祭り衆の頭目であり、講談師である藤山次郎太が語ります。
かつて世を渡り歩いた「渡世人(とせいにん9」と呼ばれた者たちの作法。竜爪山の山小屋を舞台に、二平(はら巻)と三平(よび丸)、兵馬(ごろべえ)、そして世話役の末松(さび松)による小芝居で、その独特の作法が描かれていく。語りと芝居で楽しむ一席。
内容/講談と芝居の物語

侍たちによる剣舞や殺陣、お客様参加コーナー、そして忍者と侍による殺陣アクション。
内容/殺陣と剣舞

からくり師・奇天烈斎とその用心棒である「ちんどん三人衆」が登場。不思議な紐を巡る騒動が始まる。入口で配られたその紐はいったい何に使うものなのか。
思いつきの使い方を次々と試していく三人衆に、奇天烈斎は呆れながらも、
実演を交えながら、その遊び方が次第に明らかになっていく。
内容/英霊御用の解説

己の力を得んが為に珠津国に渡りし、狐面に装束と云う出立で、身の丈ある大筆を振いし者。登峰人の生き様に心を打たれ、事故や山妖怪の脅威からの無事を願い、墨に加護を載せ一筆奏上仕る。※宵山と内容が変わります
内容/大筆による墨絵

飛竜の里より一村を隔てし交野村(かたのむら)より、飛竜の里を盛り立てんと駆けつけたるは、「太鼓衆・鼓の羽(このは)」の一団にござります。皆様の心が踊り、胸高鳴るようなひとときをお届けいたすべく、鼓の羽一同、誠心誠意演奏いたしまするゆえ、どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ。
内容/和太鼓と篠笛による演奏

桜霊祭の中で行われている英霊御用「武功紐」。
祭りのあちこちで勝負を重ね、それぞれの方法で武功紐を集めてきた者たちが、ついに一堂に会する。それぞれが自らの力こそが最も優れていると語り合う中、
思わぬ人物の一言がきっかけとなり、事態は大きく動き出す。
果たして、本当に強い者とは誰なのか。
そして、この祭りの中で武功紐を最も集めるのは誰なのか。
内容/??