世界観と用語集

-世界観-

〜プロローグ〜

かつて竜を中心に、人間や亜人種が共存している世界があった。
竜は自然の力を借りて使う《魔法》を人々に与え、彼らの生活を豊かにしていた。

しかし、ある頃を境に人間は新たなる力――
蒸気のエネルギーで動く《機械》を手に入れる・・・。

自然を切り開いて次々と資源を採掘し技術を発展させていく者たちに、竜は幾度となく警告をした。
しかし彼らは、魔法よりも便利でだれにでも使える《機械》を手放すことはせず、ついに竜に反旗を翻した。

長きに渡る戦争が行われ、恐るべきことに竜は倒されこの世から消え去った。

また、竜族に属していた竜人(サラマンダー)たちも何処かへ姿を消してしまった。

そして世界は人間を中心とした新たな時代を迎えるのだった。

それから200年あまり

《機械文明》を中心に発展した者たちはルドラ帝国を築きあげてリーガロノクト大陸を支配していた。
技術を発展させ続ける帝国の力は大きく、かつて存在した国や文化も、
竜と自然を失ったことで帝国に抗う事はかなわず帝国の属国となっていった。

自然を食い潰し、次々と広がる《機械》文明に抗うものはほんの僅か。
機械文明を否定し、竜と自然を尊重するものたちだけである・・・。

 

-基本用語-

冒険者(ぼうけんしゃ)

  • 大陸中を歩き回って各地を旅する者たちの総称。「何でも屋」の様にボーダーレスに仕事をこなす。冒険者の殆どはハンター協会に所属している。
  • 『ハンター協会が交付するクエストを引き受けて依頼内容を達成し報酬を得る事を生業としている者たち』をここでは指す。

冒険者ギルド

  • 各地に支部が存在するクエスト斡旋所で、依頼主は帝国、商人ギルド、企業、個人など様々。
  • その仕事はギルドクエストと呼ばれ、宝探し、人探し、届け物、ドロイドや魔獣退治、護衛、素材収集、遺跡の調査など一般人には請け負い難い内容となっている。冒険者の階級によって受けられるクエストが変わる。
  • 元締めは帝都付近にあり、そこで各種書類や取り纏めを行い各地区を管理している。小さな村には1つだが、大きな町だと3つくらいある。
  • 町の人からは感謝されていたり、迷惑がられていたりと冒険者達の言動や行動で評価が変わる。

ハンター協会と階級

  • 冒険者ギルドを統括している組織
  • ハンター協会本部にて各地にクエスト内容を配布・管理をしている。
  • 運営元は勢力派閥に関わらない身分の人材で構成されているので、登録者の身分や勢力など関係なく誰でも冒険者になれる。
  • ハンターランクという階級制度があり、その階級によって受けられるクエストが変わる。
  • ランクが上がれば上がるほど、より危険なクエストになると同時に、ギルドが管轄する施設での待遇なども大きく変化する。

ギルドカード

  • ハンター協会から所属している冒険者全員に配布している名刺のような物。
  • 名前は勿論のこと、現在の階級なども記載されている。
  • 冒険者同士でクエストに行く前には必ずカードの交換を行っている。そのカードはカードホルダーに保管している。
  • ギルドへの貢献度により上がる階級とともにカードのデザインも変わる。
  • このカードは名刺以外の用途として冒険者同士でカードバトルをして遊ぶ事も出来る。

-種族-

リーガロノクト大陸には、外見や文化、価値観の異なる多様な種族が暮らしている。
かつてはそれぞれが独自の地に根ざし、他種族との関わりを持たずに生活していたが、数百年におよぶ時代の変化を経て、現在では多くの地域で種族を越えた共生が進んでいる。純粋な単一種族のみで暮らす集落は、今やほとんど存在しない。

また、古くは種族ごとに顕著だった身体的・文化的な特徴も、混血や環境の変化により徐々に薄れつつある。とはいえ、今なお“耳の形状”には種族ごとの違いが強く残っており、人々は耳を見ておおよその種族を判別するのが一般的である。

現在、大陸で広く知られる主要な種族は以下の四つに大別される:

  • ヒュム

  • エルフ

  • ドワーフ

  • ミクルフ

このうち、エルフ族は文化的・身体的な違いにより細かく分化しており、「ミドガル」「コビット」「ヴォビット」といった系統が存在する。これらは単なる地域差にとどまらず、風貌・価値観・生活様式にも違いが見られる。

ミクルフ族は、身体の一部に動物的な特徴を持つ種族であり、大きく「獣耳族」と「羽耳族」に分かれている。それぞれに異なる祖先伝承や身体的特徴があり、共通点もあるが異なる種族として扱われることも多い。

ドワーフ族は明確な亜種こそ存在しないものの、鍛冶・鉱山・建築などの職能や住まう地域によって“氏族”と呼ばれる文化的区分が存在し、名乗りや儀礼などに違いが見られる。

ヒュム

  • 他の種族と比べて小さくて丸い耳を持つ。
  • 突出した才能や能力を持たないが、あらゆる分野に通じる可能性を持ち、何より深い探求心を持つ。言い換えれば貪欲。その類稀なる探求心と蓄積した知識によって高度な機械技術を生み出し、世界の守護者であった竜を退けるまでに至った種族でもある。
  • 髪の色や体型等、外見的特徴が最も多様性に富む。

エルフ(ミドガルエルフ)

  • かつてエルフは、妖精郷メディナヘイムと呼ばれる隔絶された聖域にのみ暮らしていた。そこは自然と精霊が調和する神聖な地であり、郷の長やその側近たちは「ハイエルフ」と呼ばれ、強い選民意識と厳格な規律によって共同体を統治していた。しかし、そうした硬直した価値観やしきたりに反発し、自由を求めて外界へと旅立った者たちも存在する。彼らはやがて各地に根を下ろし、それぞれの土地で独自の文化や暮らしを築いていき、「ミドガルエルフ」と呼ばれる新たな系譜を形成した。

  • 現在、大陸で見かけるエルフの多くはこの“ミドガル系”に属しており、その生活様式や性格も多様である。
    中でも【コビット】や【ヴォビット】は、体格や能力に顕著な違いがあるものの、広義にはミドガルエルフの一種とされている。

  • エルフ族全体に共通する特徴として、長く尖った耳が挙げられる。

  • エルフの血は非常に薄い為、子供を授かりにくいことや、他種族と交配するとエルフ側の影響はほとんど子供には受け継がれなかったりもあり、人口は減少している。

コビット

  • コビットは、エルフの中でも特に背丈の低い種族である。成人しても子どものような体格を保っており、その外見ゆえに他種族から子ども扱いされることも少なくない。しかし本人たちはそれを気にする様子もなく、むしろ愛嬌ある振る舞いやコミカルな言動で周囲の人気者となることが多い。

  • 旺盛な食欲と好奇心を併せ持ち、他種族が口にしないような珍奇な食材でも平気で食べてしまう傾向がある。だがその分、お腹を壊すことも多く、「解毒薬」を常備しているコビットも少なくない。

  • 快活で気まぐれな性格が多く、目の前のものにすぐ夢中になる反面、注意散漫で物忘れも多い。一方で、その小柄な体格に反して筋力は意外と高く、見かけに反して力仕事をこなす者も多い。

ヴォビット

  • 褐色の肌と黒髪を持つエルフの一系統であり、ミドガルエルフに属する一族のひとつとされる。

  • 一般的なエルフに比べてややがっしりとした体格を持ち、男女ともに健康的で力強い印象を与える。特に男性はヒゲをたくわえる者も多く、他のエルフ系とは一線を画した風貌をしている。

  • 意志が強く、自らの信念に従って生きる者が多いとされ、仲間や大義のためには命を懸けることも辞さない気質を持つ者も多い。また、五感に優れており、特に戦闘や追跡といった場面でその鋭い感覚が発揮される。かつてはヴォビットの間で発展した独自の剣術流派が存在し、今も一部ではその技が受け継がれているという。

ドワーフ

  • ドワーフは、炭鉱地帯に都市を築き、金属加工や機械工作に長けた職人気質の種族である。

  • 種族全体としては背丈が低く、がっしりとした体格に大きな丸い耳を持つのが特徴であり、長く尖った耳を持つエルフとは外見上も対照的である。ただし近年では、生活環境や職種の変化により「背の高いドワーフ」や「痩せたドワーフ」も増えつつあり、種族的な特徴はやや曖昧になりつつある。

  • かつて竜が存在していた時代、ドワーフたちは鉄を用いた武器や防具の製造を主な生業としていた。
    だが、機械文明の到来とともにその技術は大きく変化し、現在では「ガジェット」と呼ばれる機械装置の製作・整備を得意とするようになった。現代のガジェット技術の発展は、ドワーフたちの技術的支柱があってこそ成り立っている。

  • 文化面では、男性は髭を蓄え、優れた工作技術を持つ者が尊敬される一方、女性は長い髪と美しい歌声を備えた者が理想像とされている。職人の技も歌声も、彼らにとっては“誇り”そのものである。

ドワーフの最大拠点である炭鉱都市ムードリアスでは、職能によって氏族が分かれており、主に以下の四大氏族が存在する:

  • ファ族(鉱夫)

  • サン族(鍛冶師)

  • アイ族(細工師)

  • ウォ族(技巧師)

さらに、機械文明の急速な進歩の中で魔法との融合を志し、ムードリアスを離れて独自の研究を行っている“第五の氏族”として【ダク族】が存在する。

氏族には伝統的な序列があり、ウォ族を頂点に、アイ族、サン族、ファ族の順に続く。ダク族は序列に属さない独立系統とされる。

ドワーフの名には氏族名が含まれ、男性は氏族名を前に、女性は後ろに置くのが慣習である。
例:ファ族の鉱夫の場合

  • 男性:ファンブ

  • 女性:ムルファ

現在では都市外で暮らすドワーフも多く、冒険者や技術者として各地で活躍している。

ウォ族/技巧師

  • ガジェット技術の発展により、アイ族より派生した新しい氏族。
  • 細工師譲りの器用さに加え、切れ者揃い。
  • 鉱石の採掘が廃れかけたムードリアスに新しい産業と富をもたらした。ガジェット技術の発展により、アイ族より派生した新しい氏族。

アイ族/細工師

  • 手先の器用なドワーフ族で、意匠に凝る芸術肌のドワーフが揃う。
  • 神経質な面も持ち合わせており、金銭にはうるさい。
  • 貴鉱石採掘が廃れたため、現在では仕事なら何でも請け負う。

サン族/鍛治師

  • 伝統を誇りとし、金属加工のエキスパートが揃うまじめな職人気質のものが多い氏族。
    中でもサン族の鍛えた武器は特別丈夫だと力自慢の冒険者たちに人気が高い。

ファ族/鉱夫

  • ドワーフ族の中で最も人数が多く、地下鉱脈から様々な鉱石を採掘する仕事を担う。
  • 蒸気エネルギーの元となる石炭だけでなく、産出される資源は大陸全土にも供給されている。

ミクルフ

  • 動物のような耳や尻尾といった特徴を生まれながらに備えた種族。
  • 集団で暮らすことを好まず、自由を何よりも尊ぶ生き方を選ぶ者が多い。
  • ミクルフは大きく二系統に分かれ、「獣耳族(ケモミミゾク)」と「羽耳族(ハネミミゾク)」に分類される。
  • 混血であっても、外見的特徴はいずれか一方に明確に現れる。ただし、いずれもキバ・ツノ・爪・蹄・翼などの激しい形態変化は見られないのが共通している。また、爬虫類型や水棲型のミクルフは存在しない
  • 反応速度に優れ、戦闘や回避行動において他種族よりも俊敏な傾向がある。
  • 性格的には嘘が苦手で感情表現が率直なため、トラブルに発展することもあるが、裏表のない誠実な種族として知られている。
  • 自由を愛するあまり、冒険者や放浪者、あるいは盗賊や山賊として生きる者も少なくない
  • 見た目の多様性が大きく、種族内での差別や序列意識がほとんどないことも特徴である。

獣耳族(けもみみぞく)

  • 獣耳族は、ヒュムの耳の代わりに犬・猫・虎・兎・狼などの獣の耳と尻尾を持つミクルフである。

  • 耳の位置は基本的に頭部の上にあり、鹿・ひつじ・猿などをベースとする者のみヒュムに近い耳の位置となる。耳や尻尾のサイズには個体差がある。

  • 聴覚が非常に優れており、耳の動きによって感情や警戒心を示すこともある。

  • 長く大きな尻尾は日常生活で邪魔になることも多く、ベルト状に巻く、服にしまう、「テールマスク」と呼ばれる覆いで隠すなどの工夫がされている。親しい者に尻尾を触られると喜ぶが、信頼していない者に触れられると激しく怒るなど、身体的接触に対する感情の起伏が激しい傾向も見られる。

  • 種族としてはオープンで陽気な者が多く、見た目の多様性ゆえに他者を見た目で判断しない寛容な性質を持つ。一方で、単独行動を好む者が多く、固定パーティーを組むことは少ない

羽耳族(はねみみぞく)

  • 羽耳族は、ヒュムの耳の周囲に鳥類由来の羽毛が生える特徴を持つミクルフである。

  • 耳の形状自体はヒュムに近いが、色鮮やかな羽毛によって独特の印象を与える。羽は髪の毛と似た性質を持ち、抜け落ちたり生え変わったりする

  • 羽毛は横に広がることもあり、狭い場所では引っかかったり抜けたりするため、バンダナなどで羽耳を束ねる者も多い。また、抜け落ちた羽は魔法ツールとして加工・利用が可能で、羽耳族の中には自作した羽根ツールを販売して生計を立てる者もいる。腰の下には短い尾羽も生えているが、これを露出する者は少数派である。

  • 性格的には社交的でおしゃべり好きな者が多く、文章でのやり取りを好む傾向もある。状況把握能力に長け、伝令や伝達役として活躍する者も多い。仲間とすぐにパーティーを組むなど、団体行動に適応しやすい特性を持っている。

  • また、食事量が少なくても活動できる体質を持ち、中には「一日一杯の豆のスープ」で済ませる者もいると言われている。

-大陸情報-

リーガロノクト大陸

  • 一つの大陸で地続きになっている。
  • ズクンフッド(北)、モーデン(中部)、メテロライタ(西)、ウラルトゥ(南東)、プライモール(南)と5つの地方に分かれているが国境という事ではない。
  • 国=ルドラ帝国で数年前まであったほとんどの国々が支配されている状態。
  • 海は通年荒れているので海での移動はできない。
  • 移動手段は馬車・船がメイン。帝国領の発展地域(ズクンフッド地方)のみ列車や飛空艇が行き交っている。
  • 川や運河が大陸を通ってるので川沿いに町が多くある。
  • 帝国樹立と共に竜没暦へと改暦された。略字はA.D.(After Dragonfall)。

ズクンフッド地方(北部)

  • モーデン地方は、リーガロノクト大陸のひとつであり、大陸中央部に位置している。5つの地方の中で唯一、すべての地方と境界を接している地方である。
  • 戦争がなく、比較的安全な地域であるため多くの冒険者や商人が集まる。
  • 機械の適度な普及があり、自然もあるバランスの取れた文化圏。

-信仰と魔法と技術-

竜(りゅう)

  • 超越的存在。あらゆる生命の頂点であり、世界の王者にして守護者。
  • 永遠に等しい命と豊富な知識と圧倒的な魔力を持ち人語を解する。
  • 200年前、機械技術を手にした人間たちと争った際に滅ぼされてしまい、もはや存在しないと言われている。
  • 現在その存在は帝国より禁忌認定されており、竜に関しての知識は厳重に管理され、時に厳しい処罰を課されることもある。
  • 信仰の対象としては「神」 のように扱われる。

竜信仰者(リヴァイア)

  • 世界を守護していた竜、あるいは竜の自然を尊重する思想に帰依し、崇め、信仰する者。
  • 竜信仰は、かつて機械技術を発展させるため際限なく自然開拓、資源採掘し続ける人間に対して竜が異を唱えたことを始まりとしている。竜が授けた魔法は自然との同調を必須とするため、自然を破壊して機械技術を発展させる帝国の政策とは相容れない。
  • 自然を大事にしているだけの平和的な人がいる一方、機械が嫌いで帝国の技術推進に異を唱える過激な反帝国活動家もいる。
  • 帝国側の厳しい管理のため表立って信仰することができない。

魔法

  • 呪文を唱えることで様々な現象を発生させることができる超常技術。
  • 魔法は周囲に天然の資源が多いほど魔法の威力が増大し、逆に人工物が多い場所だと魔法の威力は低下する。その為、魔法使いは魔力の源となる資源である魔法ツールを持ち歩いている。
  • 魔法は補助的な効果のものがほとんどで、手から火の玉が出たり、空から雷を落とすといった効果の呪文は存在しない。
  • 竜が存在しない現代において、魔法を習得するには大陸中に散逸した『竜の碑文』を探し出し、そこに記されている呪文を解読し書き写し『魔法屋』に持っていき魔法紙にしてもらう必要がある。
  • 魔法発生には「魔法紙に書かれた呪文の詠唱・属性ツールでルーンを描く」ことが必要な為、かなりの集中力が必要である。
  • 魔法は誰でも使用できるわけではなく「資質」があるモノたち以外は使用できないが、「封魔器-ふうまき-」と呼ばれる魔法を蓄積して任意で放出できる道具がある。非常に希少なものなので高値で交換されている。

ガジェット(機械)

  • ルドラ帝国によって生み出された携帯型の蒸気機械の総称。機械文明を象徴する道具の一つである。
  • 武器や装具、移動機や生活用品と様々でルドラ帝国だけでなく大陸中に普及している。
  • ガジェットはその性質上『蒸気エネルギー』を動力とするため、一定時間、あるいは一定回数使用すると再度エネルギーを補充する必要がある。動力となるエネルギーが封入されている「Gボンベ」で行う。
  • 武器に関して言えば、従来の金属製品に比べて高い性能を持つものが多く、銃器類ともなれば素人でも扱いやすいため一般人でも防犯の為に携帯するなどしている者も多い。
  • 一級品のガジェットは高価であることから、駆け出しの冒険者が手に入れるのは難しい。

-組織・団体-

ルドラ帝国

  • 200年前の大戦で機械技術により力を得て竜を倒した一族の末裔で作られたリーガロノクト大陸唯一の国。
  • 帝国には世界中の文化やあらゆる技術研究を行う機関もあり、すべての技術が進んでいる先進国。数多くあった国は無くなり、帝国の支配下にある。
  • ズクンフッド地方に帝都ニゲルとロストクレイヴ城を構える。
  • 現皇帝はルドラ15世。

帝国六将軍

ルドラ帝国における最高軍事機関の中枢を担う六名の将軍。

【帝国六将軍 一覧】

序列 名前 担当分野 種族 概要説明
1位 オードリン&リングラン 帝国管轄領建造・宰相職 不明 常に仮面を着けた謎の二人組。建築と国家助言を担う双子宰相で、一将軍と数えられる。各地から逸材を引き入れる役割も持つ。
2位 ガガイギア・ムーア 帝国軍兵統括 ミクルフ♂ 機械兵を嫌い、生身の兵を重視する武人将軍。巨大な体躯と信頼厚き人格で帝国兵たちの象徴的存在。
3位 シュボガッハ・ジャンケ 参術研究統括(魔術・医術・学術) ヒュム♂ 人格が切り替わる多重人格の老博士。研究ジャンルごとに異なる人格で活動し、睡眠不要で日夜研究に没頭。
4位 ザラキエル・シード 特殊部隊統括 不明♀ 無口で冷徹な元魔人兵。少数精鋭の暗殺部隊を率い、重力を操る謎の力を持つ。銀髪赤眼の美麗将軍。
5位 ファルフォード・キジャ 陸海空機開発統括 ヒュム♂ プライモール地方出身の天才技師。速度と乗り物に情熱を燃やし、実験的な移動機開発に没頭。部下からは“大棟梁”と呼ばれる。
6位 ダントン・オラプナー 兵器開発統括(ゴーレム設計) ヒュム♂ 自尊心と野望の塊。新型ゴーレムの開発を得意とし、命名センスは壊滅的。かつての戦争で失態を犯し、序列を下げられた。

帝国軍兵

  • ルドラ帝国の従属する軍隊の人間の兵士。志願兵が殆どで、帝国軍事訓練学校に入学後に訓練を行い2年の訓練を終え卒業し各部隊へと配属となる。
  • 帝国軍兵となれるのは一部のエリートとズクンフッド地方出身者のみで、それ以外の者は「帝国一般兵」として地方へ配属される。
  • 帝国軍兵となると、「一級市民」という階級が与えられその親族全員に「帝都への定住権や手厚い福利厚生を受ける事が出来る権利」を得る。また、給料も高く、世間的にも支持される仕事ゆえに人気が高い。ただし、軍兵として何らかの失敗により強制退役になると、一級市民の権利を剥奪される。
  • 軍兵の階級は特兵からスタート。最高位は将軍。軍兵の階級は下がる事はなく、処罰は左遷・強制退役・死刑のどれか。
  • 最高位である将軍が6名いる事から「帝国六将軍」と呼ばれている。

帝国一般兵

  • ルドラ帝国に従属する一般兵。大陸中の大きな町に配属され、基本的に配属先の警備を担っている。
  • 二級市民」の権利を与えられる。
  • 犯罪者の取り締まりも行っている為、抑止力として大きな役割を担っている。
  • 竜信仰者の取り締まりには特に力を入れており、竜に関わる話をしているだけで事情聴取をされ、竜信仰者だった場合は拘束し「特別懲罰房」に連れていかれる。連れて行くまでが帝国一般兵の仕事となっており、それ以降何を行われているかは一般兵は分かっていない。
  • 階級は三等兵からスタートし、曹長が一般兵では最高位。以降は、何らかの功績を得て軍兵へとならない限りは階級を上げる事は出来ない。
帝国軍兵階級 帝国一般兵階級 帝国市民階級
将軍 曹長 帝国貴族
准将 伍長 特級市民
大佐 一等兵 一級市民
大尉 二等兵 二級市民
特兵 三等兵 三級市民

帝国法

  • ルドラ帝国が定める法律。基本的に犯罪の抑止として定められているものが殆どだが一部独自の法が存在している。
  • 基本は逮捕や罰金という形を取るが、竜に関わる罪で捕まった場合は「特別懲罰房送り」となる。噂では一定期間の記憶を消されるとの噂も。

特殊なルール

  1. 竜に関する全て事を禁忌認定とする。竜に関係する書物や遺跡などは全てルドラ帝国が管理し、個人所有しているものは厳罰に処される。
  2. 竜を信仰する事はできない。竜信仰者は反帝国思想とし、粛清対象となる。※竜以外の信仰は免除。
  3. 帝国兵・帝国市民以外の者は黒色の服の着用を禁ずる。

反乱軍リヴァイアサン

  • 大陸を席捲するルドラ帝国に対抗するための複数の団体が集まって出来た反対組織。

-イベントに関係する情報-

帝都ニゲル

  • 帝都ニゲルは、ズクンフッド地方の北東、豪雪地帯に浮かぶ小島に築かれたルドラ帝国の首都

  • 島全体が要塞都市のような構造を持ち、四方を海に囲まれているため、帝都へ入るには巨大な橋を渡る必要がある。この橋の通行には通行手形(認証パス)が必要で、取得にはズクンフッド地方内の大都市にて事前申請を行う必要がある。

  • 通行手形の発行には滞在日数に応じた料金がかかり、非常に高額であるため、一般人が気軽に足を踏み入れられる場所ではない。

  • 帝都内では市民級制度が導入されており、階級によって居住区域・住居の広さ・受けられるサービスなどが厳格に区分されている。その階層構造は、貧民と権力者をはっきり分ける制度的な格差を生んでおり、都市の外郭と中心部とでは全く異なる暮らしが営まれている。

  • 医療・技術・学術・文化といったリーガロノクト大陸最高峰の知が集まる場所として、ニゲルを目指す者は後を絶たない。冒険者、学者、技術者、商人――立場を問わず、多くの者が“帝都入り”を夢見て日々を過ごしている。

蒸気街アンダー・クエルボ

  • 帝都ニゲルへと続く巨大な橋の真下に広がる、煤煙と蒸気に包まれた労働者たちの街。

  • この街は都市計画のもとで築かれたものではなく、帝都に入る通行手形を持たない旅人や追放者たちが橋の下に野営を始め、徐々に住み着いたことが始まりとされる。町長や行政機関は存在せず、住民たちの手によって自然発生的に秩序が保たれてきた。インフラも不十分なまま拡張を続けた結果、街と呼ばれるほどの規模になった。現在では、帝都から橋を通じて運ばれてくる廃棄物の一部を、帝国管轄の廃棄炉へ送る前にアンダー・クエルボが処分代行として回収し、廃棄・再利用・リサイクルなどを行っている。また、近隣都市からの依頼を受けて工場部品を製造・修理する技術街としての一面も持ち、街の工房群は一定の信用を集めている。

  • 住民の多くは、かつて帝都を目指しながらも何らかの事情で入れなかった者たち。犯罪歴、市民権の剥奪、書類不備、貧困など、理由はさまざまだが、それでもなお帝都への憧れを捨てきれず、この地に留まり続けている。そのため「いつか帝都で名乗りたい名前」を自ら決めている者も多い。生活は決して豊かではないが、金がなくともどうにか生きていける環境と、住人同士の助け合いの精神が根付いており、見た目に反して犯罪率は非常に低い。

  • 娯楽は賭博であり、とりわけ人気を集めているのがガーニー=フロッグ・レースである。歓楽劇場都市ベン・ヴァーサで開催されるこのレースの模様は、廃棄されたラジオ受信ガジェットを住民が修復して帝都から受信し、街中で実況放送を聴くことができる。レースの予想を仲間内で行い、賭けを楽しむのが庶民の娯楽となっており、帝都から捨てられた新聞や、レースに詳しい予想屋の話が情報源となっている。

ガーニー=フロッグ・レース(G.Fレース)

  • 流線形に加工された専用車両「ガーニー」を使用して順位を競うスピードレースであり、公認の賭博競技としても知られている。その特徴的な車体は蛙(フロッグ)に似た外観から名付けられ、「フロッグ・カー」と呼ばれることも多い。特に子どもたちの間では「ぐるぐるカエル」という愛称で親しまれており、老若男女を問わず広く人気を集める大衆娯楽である。

 競技は以下の2種目に大別される:

  • 月例トラックレース
    歓楽劇場都市ベン・ヴァーサの特設トラックを周回し、タイムと順位を競う短距離形式。

  • 年一度の長距離レース
    ズクンフッド地方を東西に横断する大規模な耐久レースで、機体性能と操縦技術の両方が問われる過酷な競技。

帝国民からの支持は非常に高く、優勝チームにはルドラ帝国から多額の賞金と帝都認定の名誉称号が授与される。
ときに英雄として称えられる存在となり、若者たちの憧れの的でもある。

  • 賭博への参加は、開催地である「歓楽劇場都市ベン・ヴァーサのレース場での現地投票、もしくは場外販売所での前売り券購入」のいずれかとなる。なお、レースの実況中継はラジオ放送を通じて配信されており、帝都ニゲルや城郭都市シャガル―でも聴取可能である。

帝国貴族

  • ルドラ皇帝の血を引く者たちを指す称号であり、皇族に準ずる立場として帝国内でも特別視されている。
    その存在は制度上明確に認められており、血縁者であれば年齢や立場を問わず、この称号が付与される。

  • 帝都ニゲル内には帝国貴族専用の居住区域が存在し、彼らはその一帯でのみ生活を営んでいる。

  • 政治や軍事といった実務には関与せず、一般市民や他階級の者たちの前に姿を見せることもほとんどない。

  • 彼らの暮らしは贅を尽くした優雅なものと噂されているが、その実態は外部には一切明かされておらず、帝国貴族の内情を知る者は極めて限られている。なお、彼らの世話や管理を担当する専属の従者・職員たちもまた、区域外への出入りを厳しく制限されており、一種の閉ざされた“宮”のような社会が築かれている

  • その存在は公然と認められていながらも、帝国貴族たちの動向や価値観は謎に包まれており、帝都においても「見えざる影」として語られることが多い。

ゴーグルズ

  • ギギの路地裏屋に通う常連客で結成された、いわゆる“飲み仲間チーム”。特定の活動目的はなく、定期的に酒場に集まっては互いの近況や進捗を語り合うだけの、ゆるやかな集まりである。ただし、ゴーグルズとして集まる際には「できる限りのドレスアップ」と「蝶ネクタイ着用」が絶対条件。酒場の片隅で紳士的にグラスを傾ける姿は、彼らなりの美学。
  • メンバーはラミンス、トーア、スポルト、ルースターの4人に加え、顧問として酒場の店主ギギも在籍している。
  • アンダー・クエルボではそこそこ知られた存在だが、「ちょっとイタい連中」という陰口も少なくない。しかし、本人たちはそんな評判を意にも介さず、自分たちこそ“イケている”と信じて疑わない。

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