世界観

プロローグ

かつて竜を中心に、人間や亜人種が共存している世界があった。
竜は自然の力を借りて使う《魔法》を人々に与え、彼らの生活を豊かにしていた。

しかし、ある頃を境に人間は新たなる力――
蒸気のエネルギーで動く《機械》を手に入れる・・・。

自然を切り開いて次々と資源を採掘し技術を発展させていく者たちに、竜は幾度となく警告をした。
しかし彼らは、魔法よりも便利でだれにでも使える《機械》を手放すことはせず、ついに竜に反旗を翻した。

長きに渡る戦争が行われ、恐るべきことに竜は倒されこの世から消え去った。
また、竜族に属していた竜人種(サラマンダー)たちも何処かへ姿を消してしまった。
そして世界は人間・亜人種を中心とした新たな時代を迎えるのだった。

それから200年あまり

《機械文明》を中心に発展した者たちは帝国を築きあげてリーガロノクト大陸を支配していた。
技術を発展させ続ける帝国の力は大きく、かつて存在した国や文化も、
竜と自然を失ったことで帝国に抗う事はかなわず帝国の属国となっていった。

自然を食い潰し、次々と広がる《機械》文明に抗うものはほんの僅か。
機械文明を否定し、竜と自然を尊重するものたちだけである・・・。

<第一章>

旅立ちの町「ディアマール」

リーガロノクト大陸の西側の栄えた地域の片隅に、ひとつの都市がある。
交易産業都市『ディアマール』
帝国から少し離れたこの都市は《機械》文明以前から造船所として存在していた小さな町を起源としている。

現在は帝国から蒸気船や飛空艇の建造を受注しており、その見返りとして自治権を認められた自由都市である。
陸路を利用した狩人や行商人が、大都市に向かうための中継地であり、日々、旅人や冒険者などの出入りも比較的多い街だ。

反帝国勢力との争いとも縁遠く、機械兵の被害も比較的少ない平穏なこの都市に、今日もまた旅人が足を踏み入れる。

それが君だ。

一旗揚げんとする新米冒険者か。
物見遊山で訪れた旅人か。
ディアマール製のガジェットを買い求めてきた商人か。
あるいは罪を犯して追放された放浪者か。
それとも迷宮探索で使ったアイテムを補充に来た腕利きの探索者か。

尤も――
君が誰であろうと、何者であろうと、どんな経歴を持っていようともこの都市では関係ない。

ここは自由都市ディアマール。
訪れるものを拒むことはない。
君の氏素性など関係ない。

大事なことはただ一つ。

そう――物語は、此処から始まるのだから。

<第二章>

キャラバンサライ『ポレパリベース』

乾いた大地――ひび割れた地面と岩丘――
吹きすさぶ乾燥した風と小さな植物たちが厳しい環境だということを物語っている。

この《ゼゼナン荒野》を渡るキャラバンはこの環境と盗賊達の襲撃に備えてこの危険な地を進まなければいけなかった。

しかし、近年この荒野の真ん中に『キャラバンサライ(隊商宿)』と呼ばれる旅の補給基地が誕生したことにより、その旅は格段に改善された。
キャラバンサライ『ポレパリベース』には旅に必要な物資は勿論のこと、酒場や宿も備わっている。

補給・休憩するには十分な環境が整っている。

正に、キャラバンたちにとってのオアシスの様なものだ――

これだけの物資が揃い、こんな目立つ場所を位置するを狙う盗賊がいてもおかしくはないが、
建物の屋上に設置されているガジェット砲台が盗賊たちを寄せ付けない。

そんな『ポレパリベース』はキャラバンが主な利用者なのだが、ここ数日冒険者たちで溢れかえっている。

何やら現地の人々も大変な様子___

今日は何かがありそうだ。

 

 

<第三章>

Next stage  2019.2.10 sunday

地下炭鉱都市『ムードリアス』